『仮想通貨のデータ分析』〜直近8月16日-9月3日までの動き〜2017年9月①

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1. はじめに

前回の『仮想通貨のデータ分析』〜直近8月7日-16日までの動き〜2017年8月②では、ビットコイン分裂騒動後の仮想通貨の動きをデータを通して見ていきました。

ビットコイン分裂騒動が終わり、早くも1ヶ月あまりが過ぎ、市況全体が再度調整時期に入ったように思われる9月前半のこの時期に、改めて最近の仮想通貨の値動きを確認したいと思います。

今回は8月16日から9月3日までの動きを振り返ります。

 

2. 分析結果 ー 全体

上記の表は、2017年9月3日時点の時価総額トップ30を縦に並べ、8月16日から9月3日までの間に、価格がどれだけ増減したかを示すものになります(「①→②8/16→9/3増減率」)。

表の一番下をご覧ください。8月16日から9月3日の時価総額トップ30の増減率平均は34%の増加となりました。前回の分析対象期間であった8月7日から8月16日までの増減率平均(表の一番右側「参考7/16→8/7増減率」)が20%だったことと比較すると、前回に引き続き緩やかにマーケットが上昇したことが分かります。

基軸通貨であるビットコインは、前回の27%の上昇に続き今回も13%の上昇が見られ、順調に価格を伸ばしていることが分かります

一方で、今回価格を大きく伸ばしたものと下げたものを見ると、前回と大きく顔ぶれが異なることが分かります。

伸びているものと下がったものを、以降の表で確認してみましょう。

 

3. 2017年8月16日〜9月3日『上げ幅が大きい仮想通貨トップ10』

今回、最も価格上昇が大きかった仮想通貨はLiskで、8月16日から9月3日の間に、なんと215%も上昇しました。100%の上昇が2倍を意味することから、今回のLiskの215%上昇は、8月16日の価格から3倍以上になったことを意味します。

プラットフォーム系仮想通貨Liskがどんなものなのかを確認したい方は、こちらを参照してみて下さい。

次に価格上昇が大きかった仮想通貨は、匿名性仮想通貨のMoneroで、こちらの記事にある直近の韓国取引所への上場などが価格に大きく影響したようです。

3番目に価格上昇が大きかった仮想通貨は、Bitcoin Cashになります。Bitcoin Cashは、ご存知の通り、今回のビットコイン分裂騒動時にビットコインから新たに分岐して生まれた仮想通貨です。ビットコイン所有者に対し、同等のビットコインキャッシュが配布された経緯から、一時は一斉に売られ、大きく価格を落とした時期もありましたが、マイニング価格がビットコインのそれを超えたことなどの理由から、今回の上昇につながったように思われます。

4番目に価格上昇が大きかった仮想通貨は、Litecoinです。Litecoinは、ビットコインやイーサリアムが直面する取引処理量の増大において、一歩または二歩先を進むことが、価格上昇の大きな要因の一つにあるように思われます。

以上、今回価格上昇の大きかった仮想通貨第1位から第4までを見てきましたが、これらの顔ぶれが面白いのは、上記の表の「参考1」「参考2」を見て頂くと分かる通り、7/16→8/7の期間、8/7→8/16の期間において、あまり大きな伸びを見せてないことです。

これらの時期に上記の仮想通貨に見切りをつけて売ってしまった方もいらっしゃったかもしれません。売り時をどうするかは、非常に難しい問題だと改めて認識します。

5位以下を見ると、新たなインターネットのあり方を目指すMaidSafeが80%の上昇で5位に、今年ICOがあったファンド系仮想通貨のMCAPが53%の上昇で第7位に、そして、匿名性仮想通貨の老舗Bytecoinが48%の上昇で第8位に入ってきているところが、比較的目新しいところになるかと思います。

 

 

次に今回下落幅が大きかったものを見ていきましよう。

 

4. 2017年8月16日〜9月3日『下げ幅が大きい仮想通貨トップ6』

今回、下げ幅がマイナスになったものは、上記の6つのみになります。

顔ぶれを見ると、下げ幅第1位にNEO、第2位にTenX、第4位にIOTAが入っており、表の参考1、参考2からも分かる通り、最近先頭を走って大きく成長してきた仮想通貨が、ここに来て調整局面に入ったことが分かります。

8月16日以降にこれらの通貨を買った方は、思うように価格が伸びず、疑問に思うところもあるのではないでしょうか。しかし、これらの通貨は、表の参考1、参考2からも分かる通り、これまで短期間に非常に大きく価格を伸ばしてきたことから、現在の下落幅は調整と見ることもできるため、手放す判断は慎重に行う必要があるかもしれません。

逆に、こららの通貨の購入を考えている方は、価格を下げている今がチャンスになるかもしれません。

(※追記:中国当局によって中国でのICO規制が発表されたため、プラットフォーム系仮想通貨であるNEOの売買については、細心の注意が求められています。NEOの売買にはくれぐれもご注意ください。)

EOSIconomiStratisは、しばらく下落あるいは停滞が続いているため、ホルダーの方は、我慢の時期が続いているように思われます。今回、上昇率の大きかったLiskやMoneroのように、しばらく我慢した後に大きく伸ばすこともあるため、ホールドするか売り払うかは、非常に難しい判断になります。

 

 

5. まとめ

今回は、前回の分析に続き、ビットコイン分裂騒動後の仮想通貨の動きを見ました。

ビットコイン分裂騒動が終わり、1ヶ月以上が経ち、今回は前回の分析結果と異なる結果が出てきました。

これまで大きな成長を見せてきたNEO、TenX、IOTAが調整期間に入った反面、ビットコイン騒動後にあまり値動きの見られなかったLisk、Monero、Litecoinなどに大きな価格上昇が見られました。

今回のこれらの結果から分かることは、仮想通貨の買い時、売り時は非常に難しいとうことです。投資のコツは「安い時に買い、高い時に売る」とよく言われますが、価格は常に動いている以上、その見極めは非常に難しいと実感します。

だからこそ、常日頃から情報収集を怠らず、買い時、売り時に対し、ベストな判断だと思える状況を作っておく必要があるように思います。雰囲気に流されず、自己の判断に根拠を持つこと、それが重要なんだと思います。

そして、マーケット全体が調整局面にある時は、これまでの自己の投資を振り返り、次の一手を打つための貴重なチャンスになり得ます。

不確実な未来に向けて、より良い投資判断を行うため、今回の分析が一つの情報として、何らかの参考になれば幸いです。

 

今回の分析結果から、気になる、あるいは興味のある仮想通貨がある方は、こちらの『シンプルな仮想通貨ガイド』を参考にしてみてください。

 

今回も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。


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