『仮想通貨のデータ分析』〜直近9月3日-9月10日までの動き〜2017年9月②

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1. はじめに

前回の『仮想通貨のデータ分析』〜直近8月16日-9月3日までの動き〜2017年9月①では、ビットコイン分裂騒動が終わり、市況全体が再度調整時期に入った8月後半から9月前半の仮想通貨の動きを確認しました。

今回は、9月3日から9月10日までの先週1週間の動きを振り返ります。先週は、中国でのICO禁止が発表され、またその後、同国での取引所での取引禁止がささやかれたため、市況全体がダウンモードを深めた1週間だったと言えます。

それでは全体の結果から見ていきましょう。

2. 分析結果 ー 全体

上記の表は、2017年9月10日時点の時価総額トップ30を縦に並べ、9月3日から9月10日までの間に、価格がどれだけ増減したかを示すものになります(「①→②9/3→9/10増減率」)。

表の一番下をご覧ください。9月3日から9月10日の時価総額トップ30の増減率平均は −18%の減少となりました。前回の分析対象期間であった8月16日から9月3日までの増減率平均(表の一番右側「参考8/16→9/3増減率」)が36%の上昇であったことと比較すると、今回の中国当局の動きによって、明らかに市況全体がダウンしたことが見て取れます。

前回の9月3日時点から成長したものは、たった2つとなり、価格が変動しないTetherを除き、その他の全てがマイナス成長となりました。

基軸通貨であるビットコインは、前々回27%の上昇、前回13%の上昇から一転し、今回は−12%のダウンとなりました

伸びたものと下がったものを、以降の表で確認してみましょう。

 

3. 2017年9月3日〜9月10日『上げ幅が大きいまたは下げ幅が小さい仮想通貨トップ7』

 

今回、最も価格上昇が大きかった仮想通貨はArkで、今年の7月に当プログを立ち上げてから、初の時価総額トップ30入り(時価総額第23位)となります。今年の3月22日に取引が開始された比較的新しい仮想通貨で、前回の8月16日から9月3日までが62%の増加、前々回の8月7日から8月16日までが76%の増加と、今回も含めて順調に時価総額を上げてきたことが分かります。

第2位はOmiseGoです。OmiseGoも取引開始が今年7月の比較的新しい仮想通貨となります。Arkと同様、前回、前々回、今回と順調に成長してきたことが読み取れます。

今回のダウントレンドの中、上記のArkとOmiseGoのみがプラス成長を見せた仮想通貨となります。

第3位は1USドルと価格が連動したTetherとなります。変動しないこと(0%成長)が特徴のTetherは、このようの市況全体がマイナス成長になる時には、資産を減らさないための避難場所として活用するのも一つの手かもしれません。

その他、プラス成長ではないけれども、マイナス幅の低かったものとして、LiskSteemBitconnectGolemが続き、これらはいずれも一桁台のマイナスにとどまった通貨となります。

 

次に今回下落幅が大きかったものを見ていきましよう。

 

4. 2017年9月3日〜9月10日『下げ幅が大きい仮想通貨トップ10』

今回、下げ幅が大きかったものを見ると、Hshareという8月20日に取引が開始されたばかりの通貨が下げ幅第1位となり、−59%の減少となります。この1週間で価格の約60%が減少したことになります。

このような大きな価格変動は、ICOに参加された方には参考になるかもしれません。ICOに参加すると、「いつ、どこの取引所に上場されるの?」という質問をよく見かけますが、上場がゴールではなく、上場後に大きく価格を落とすものがあることを認識しておく必要があります。上場まもない頃は、上場後の利益を確定しようとする動きが一般的に強くなりやすく、今回のHshareのように大きく価格を落とすことが起きやすいということです。

下げ幅第2位のEOS取引開始が今年6月の新しい仮想通貨で、上記のHshareと同様のことが言えます。

第3位以下を見ると、下げ幅第3位にNEO、第5位にIOTA、第7位にTenX、第10位にQtumこれまでアジア・中華圏で大きな成長を見せていた通貨が、大きく価格を落としていることが分かります。中国当局の規制の動きが、これらの地域の投資家にマイナスの影響を与えていると思われます。

 

5. まとめ

今回は、中国当局の動きが市況全体に影響したこの1週間の仮想通貨の動きを見ました。

今回の結果から分かることは、まだまだ一国の動きが仮想通貨全体の動きに大きく影響するということです。現状は、アルトコインの価格は、仮想通貨界の基軸通貨ビットコインの価格に大きく影響され、ビットコインの価格は、マイニング国家である中国の規制に大きく影響されるということです。

中国当局の規制の動きは、今年前半のビットコイン取引に対しても見られ、その当時もビットコイン価格が大きく変動したことから、今回の中国国内でのICO規制や取引所規制が、今後もしばらく市況全体に大きな影響を及ぼすことが考えられます。

そして、今回の結果からも分かる通り、ビットコインが価格を下げる時、それ以上にアルトコインが価格を下げやすいことを認識しておく必要があります。

まだしばらく市況の混乱が続くかもしれませんが、ピンチはチャンスとも考えられます。ダウントレンド時にどのような動きをするかによって、アップトレンド時の利益獲得が変わってきます。

自分自身としても、市況を見ながら、今後に向けたより良い判断につなげられればと思います。

 

以上です。

今回の分析結果から、気になる、あるいは興味のある仮想通貨がある方は、こちらの『シンプルな仮想通貨ガイド』を参考にしてみてください。

 

今回も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。


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