『仮想通貨のデータ分析』〜直近10月1日-10月8日までの動き〜2017年10月②

Sponsored Link

1. はじめに

前回の『仮想通貨のデータ分析』〜直近9月24日-10月1日までの動き〜2017年10月①では、全体的に良好な市況となりましたが、今回(10月1日−10月8日)は、好況な市況がやや黄信号に変わった週となりました。

 

それでは全体の結果から見ていきましょう。

 

2. 分析結果 ー 全体

上記の表は、2017年10月8日時点の時価総額トップ30を縦に並べ、10月1日から10月8日までの間に、価格がどれだけ増減したかを示すものになります(「①→②10/1→10/8増減率」)。

表の一番下をご覧ください。10月1日から10月8日の時価総額トップ30の増減率平均は −4%の減少となりました。右側の前回の平均が22%、前々回の平均が 6%の増加であったことからすると、今週は久しぶりに市況全体がダウンモードになったと言えるでしょう。

基軸通貨であるビットコインは、前回の16%アップに続き、今回も3%アップであったことから、先週はアルトコインからビットコインに資金が移動し始めた週になった言えるかもしれません。

伸びたものと下がったものを、以降の表で確認してみましょう。

 

 

3. 2017年10月1日〜10月8日『上げ幅が大きい仮想通貨トップ6』

今回、最も価格上昇が大きかったのはStellarで、49%の伸びとなり、次いでRippleが22%の伸びとなりました

実は、このStellarとRippleというのは、通貨自体の基本構造はとても似たものになります。というのも、StellarはRippleの創業メンバーによって創られたものだからです。ただ、この二つには対象とするマーケットに違いがあり、Rippleは銀行の国際送金を対象とするのに対し、Stellarは一般消費者のマイクロファイナンスを対象とします。

そのため、Stellarは年1回、発行通貨の1%を市場に無料配布し、市場への普及率を高めていくという戦略を採っています。今年は、ビットコインホルダーに無料配布が行われ、ここしばらく価格の低下が続いていました。

Rippleは今年の4−5月以来、久しぶりに大きな伸びとなりました。伸びの理由は、Ripple社が10月16日から18日にかけて開催する国際会議SWELLへの期待にあるように思われます。

実は、同じ日に世界各国の銀行が加盟するSWIFT(国際銀行間通信協会)がカナダのトロントにて定例の国際会議を開催するのですが、Ripple社は同じ日にカナダ・トロントで国際会議を開催することにしたのです。

先にお伝えしたようにRippleの戦略的マーケットは銀行の国際送金であり、現状の国際送金の規格を管轄するSWIFTに対し、同じ日に同じカナダの地に国際会議をぶつけていくのは、非常にチャレンジングな試みと言えます。そして、その国際会議では、基調講演に米国の中央銀行FRB前議長のベン・バーナンキ氏と、インターネットの生みの親と言われるティム・バーナーズ=リーを招聘し、多くの関係者の参加を図りながら、Ripple社から何か重要な発表がなされる予定となっています。

国際会議SWELLでは、どんな発表がなされ、それがRippleの価格にどう反映されていくのかは、非常に興味深いところです。

 

第3位には、前回伸び率第2位だったNEOがランクインしました。NEOは、昨日10月8日にNEOをプラットフォームとするRed PulseのICOが実施され、このことが価格の上昇に大きく影響したと思われます。

NEOは「中国のイーサリアム」と言われ、他の仮想通貨を生み出すプラットフォーム系仮想通貨なのですが、先月、中国当局がICO禁止措置を取ったため、しばらく価格が落ちていたのですが、昨日Red PulseのICOが実施されたということは、ICOの実施に対し、当局の理解を得られる状況になったと言えるのかもしれません。11月には第2弾のICOが予定されています。

何と言っても中国は人口13億を超える世界最大の国です。一旦火が着けば、ICOの数もあっという間に大きな数になります。当局との絡みもあるため、今後どうなるかは目が離せないものがあります。

その他、第4位にBitConnect、第5位にEthereum、第6位にBitcoinが入り、ここまでが先週1週間でプラスの成長を見せた通貨になります。

 

次に今回下落幅が大きかったものを見ていきましよう。

 

 

4. 2017年10月1日〜10月8日『下げ幅が大きい仮想通貨トップ10』

今回、最も下げ幅が大きかったのは、TenXで −22%の下げとなりました。TenXは、モバイルウォレットとデビットカードをプロダクトの中心に置く仮想通貨ですが、提携カード会社との関係で、10月16日以降、既に発行されているデビットカードがヨーロッパ以外の国では使えなくなるため、そのことも今回の価格の低下に影響しているのかもしれません。

その他、下げ幅が大きいものとして、第2位がEOSの−18%、第3位がArkの−17%となりました。

Arkは異なるブロックチェーン同士をつなぐ新たなテクノロジーとして、先月大きく伸びてトップ30入りをしたのですが、ここしばらく大きく上げたことの反動が続いています。

その他、Bitcoin CashIOTANEMのマーケットキャップ・トップ10組が10%以上の下げとなっています。

短期間でマーケットキャップ13位まで上がってきたOmiseGoも、先日行われたイーサリアムホルダーへの無料配布が影響してか、以前の勢いがここ最近は止まっているように思われます。

Stellarの例でも分かる通り、無料配布は、短期的には価格を下げるため、既存のホルダーには、しばらく我慢を強いるものになりますが、中長期的に見れば、通貨の普及率を高めるものになります。

 

 

5. まとめ

今回(先週)は、前回(先々週)と異なり、市況全体に下げの傾向が見られる週となりました。

10月25日及び11月の2度のビットコインの分裂がマーケットでシェアされ始め、前回のビットコインキャッシュの分裂と同様の流れを期待してか、アルトコインからビットコインへ資金が流れ始めたように思われます。

市況全体が大きく値動きする時は、ピンチであるとともにチャンスでもあります。

まだ分裂自体が正式に決まったわけではないため、今後どのような展開になるかは分かりませんが、ビットコインの情報及び価格の動きに注意しながら、うまく状況を乗り越えていきたいものです。

 

今回も最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

 

今回登場したコイン以外についても知りたい場合には、こちらの『シンプルな仮想通貨ガイド』も是非参考にしてみてください。

 


Sponsored Link