『仮想通貨のデータ分析』〜ビットコイン分裂騒動前後の仮想通貨の動き〜2017年8月①

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1. はじめに

長かったビットコインの分裂騒動がようやく終わり、仮想通貨マーケットもようやく上向き始めました。

今回は、このビットコイン騒動前後に生じた仮想通貨の値動きをデータ面から総括してみたいと思います。

下のマーケットキャップ図をご覧ください。

これは、仮想通貨全体の時価総額を示すグラフです(参照:CryptoCurrency Market Capitalization)

 

赤字の箇所は、ビットコイン分裂騒動前に時価総額が最も高くなった6月20日なります。

青字の箇所は、ビットコインの分裂騒動真っ最中で、時価総額が最も落ちた7月16日を示しております。

緑字の箇所は、ビットコイン騒動が終わって一週間ほど経過した8月7日現在になります。

 

今回は、これら3つの時点における仮想通貨の価格を比較し、

1. 6月20日の時価総額最高時から7月16日の時価総額最安時に、どの仮想通貨がどれくらい下落したのか?

2. 7月16日の時価総額最安時からその後、現時点の8月7日まで、どの仮想通貨がどれくらい上昇したのか?

3. そして最後に、6月20日の時価総額最高時と現時点の8月7日を比較し、どの仮想通貨がどれくらい価格を回復しているのか?

を見ていきます。

この分析により、仮想通貨界全体を揺るがす今回のような問題に対し、より的確に対処するための何かしらの視点を得るとともに、このような状況でどの仮想通貨がどのような動きをしたかを見極め、今後の投資の参考にできればと思います。

 

2. 分析結果 ー 全体

今回も、7月に行った分析(『仮想通貨のデータ分析 』〜 意外な結果が分かる?!〜 2017年7月①及び『仮想通貨のデータ分析』〜 2017年成長度ランキング 〜 2017年7月②)と同様、7月22日の時価総額上位30位を分析の対象としました。

(対象期間の制約上、6月20日の時点に存在しなかったEOSを対象から外し、また仮想通貨の性質上、値動きの変化があまりないTetherを対象から外しております。そのかわりとして、31位のFactomと32位のMaidSafeを繰り上げ、分析の対象に加えました。)

 

まずは、全体の結果を見てみましょう。下の表をご覧ください。

分析の視点は、先ほどお伝えした3つになります。

1. 6月20日の時価総額最高時から7月16日の時価総額最安時に、どの仮想通貨がどれくらい下落したのか?

2. 7月16日の時価総額最安値時からその後、現時点の8月7日まで、どの仮想通貨がどれくらい上昇したのか?

3. そして最後に、6月20日の時価総額最高時と現時点の8月7日を比較し、どの仮想通貨がどれくらい価格を回復しているのか?

 

それぞれの結果を詳しく見ていきましょう。

1. 6月20日の時価総額最高時から7月16日の時価総額最安時に、どの仮想通貨がどれくらい下落したのか?

→結果は、表の中の「①→② 6/20→7/16 増減率」になります。

その項目の一番下に平均を置きました。

6/20と7/16を比較すると、平均で55%の価格下落が起きたことが分かります。太字は、特に下落率の高かったものになります。

一番上にあるビットコインは、27%の下落で、今回の騒動の当事者であるにもかかわらず、あまり下落しなかったことが分かります。

今回の騒動で最も被害を被ったのは、上記表の22番目に位置するGolemで、なんと76%の下落です。6/20の価格が7/16には、ほぼ4分の1になったということです。。。

 

それでは、2つ目の視点に移りましょう。

2. 7月16日の時価総額最安時からその後、現時点の8月7日まで、どの仮想通貨がどれくらい上昇したのか?

→結果は、表の中の「②→③ 7/16→8/7 増減率」になります。

平均の上昇率は、一番下にある83%となります。7/16の最安時から、平均で83%戻ったということです。

7/16の最安時から、8/7現時点までにおいて最も上昇したのは、表の15番目に位置するAntshares(NEO)で、294%の上昇です。

7/16の近辺にAntshares(NEO)を仕込んだ方は、今の時点でその価格が4倍ほどになっているということです。

 

それでは、3つ目の視点を見ていきましょう。

3. 6月20日の時価総額最高時と現時点の8月7日を比較し、どの仮想通貨がどれくらい価格を回復しているのか?

→結果は、表の中の「①→③ 6/20→8/7 増減率」になります。

平均の回復率は、一番下にある–18%で、まだ多くの通貨は6月20日時点に戻りきれていないということになります。

この視点は、6月20日という仮想通貨界全体がハッピーであった時と比べ、今はどれくらい価格が戻ってきたかを示すものになります。

その中で回復率第一位は、先の2番目の視点と同じく、Antshares(NEO)になります。Antsharesは、実は6月20日の価格よりも、さらに96%の上乗せがすでにあるということです。

平たく言えば、仮想通貨界全体がハッピーであった時の価格からすでに2倍になったということで、Antshares(NEO)の7/16以降の回復と上昇がいかに凄いかを示すものになります。

 

最後に、上記3つの視点からの結果を、より分かりやすくランクオーダーで見ていきます。

 

3. 分析結果 ー ランクオーダー

1. 6月20日の時価総額最高時から7月16日の時価総額最安時に、どの仮想通貨がどれくらい下落したのか?

これらの仮想通貨は、6/20から7/16の間で大きく下げたわけですが、この後、どれくらい回復したかを見ると、色々と分かることが出てきます。

 

これらの通貨は、今回の騒動で、あまり下げなかった通貨になります。1位のBitConnectはなんと10%しか落ちていません。

Litecoin、Bitcoinも下落率20%台で、今回の騒動の中でもそうですが、長く存在することを考えると、一般的に危機に対する強さを他の通貨よりも持っているのかもしれません。

 

2. 7月16日の時価総額最安値時からその後、現時点の8月7日まで、どの仮想通貨がどれくらい上昇したのか?

1位のAntshares(NEO)の回復率の凄さは、先にお伝えした通りです。

2位のQutumは、5位のWaves、7位のIconomiなどは、先の「下げ幅が大きかった仮想通貨ランキング」にも入っており、大きく下げ、その後、大きく上げるといった大味な動きをしています。

 

3. 6月20日の時価総額最高時と現時点の8月7日を比較し、どの仮想通貨がどれくらい価格を回復しているのか?

6月20日の時価総額最高値時点と比べて、価格が戻り、さらにその当時の価格を超えたものは、AntShares(NEO)、BitConnect、NEM、Bitcoin、IOTA、 Veritaseumの上位6位までになります。

Bitcoinは自ら分裂騒動を起こしながら、ちゃっかりと6月20日以上の価格に現在なっているというのは、やはり”KING”の強さでしょうか、、、

 

このゾーンは、まだ価格があまり戻ってない仮想通貨になります。

今回のビットコイン分裂騒動の大きな被害者と言えるかもしれません。。

が、逆に見れば、今後、上がる余地を残しているとも言え、まだ仕込むチャンスがあると考えることもできるかもしれません。

 

4. まとめ

今回の分析を通して、分かったことを簡単に挙げてみます。

1. 分析前の仮説として、仮想通貨界の混乱時に下げの少ないものは、その後の上げが大きいのではないか??というものが頭の中にあったのですが、今回の分析からは、そのような関係はあまり見当たらなかったように思います。

2. 今回の分析で分かったことは、自ら混乱の原因でありながら、大きく下げることもなく、問題が過ぎ去った後には、過去の時価総額最高時よりもさらに高くなるというビットコインの強さです。

3. 時価総額最安時からの上昇率が高い通貨には、今後の勢いを感じました。

4. 全体を通して見ると、まだ市場は回復し切っていません

あとは、今回のこれらの結果を今後の投資にどう生かしていくかが大切になります。

今回対象となった仮想通貨で気になるものがある方は、こちらを是非参考にしてみてください(『シンプルな仮想通貨ガイド』)。

 

以上になります。

 

 

今回の分析も長文になりましたが、最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。


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